直腸周囲炎 直腸周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍 肛門

身近な病気の知識
Home消化器の病気>直腸周囲炎・直腸(肛門)周囲膿瘍


★ 直腸周囲炎・直腸(肛門)周囲膿瘍

 どんな病気か
@ うみがたまる
 直腸肛門の周りに、細菌の感染による炎症がおこり、それが化膿してうみがたまる病気である。痛みが激しい。

A 結核と関係がある
 この病気の半分以上は結核性といわれている。ふつう結核性の病気は痛みの少ないことが多いが、この病気では、多くのばあい同時に化膿菌の感染が加わるため、いわゆる「おでき」の化膿と同じようになり、痛みも激しい。

B うみがたまるところ
 肛門の周りの皮膚のすぐ下(肛門周囲膿瘍)や、直腸の粘膜のすぐ下(粘膜下膿瘍)などの浅いところにできるものが多い。

 ときには、骨盤内の深いところ(坐骨直腸窩膿瘍など)にできることもある。

 症状
@ 痛みと熱
 たいていは、化膿菌の感染が起こるため、痛み、熱をもつ。

A 初期には痛みのないもの
 純粋に結核性で、化膿菌の感染の加わらないものや、非常に小さく浅い膿瘍(うみのたまったもの)で、痛みがないため自覚症状がなく、病気が進行し痔瘻になってはじめて気づくものもある。

B もっとも多い肛門周囲膿瘍のばあい
スポンサードリンク
 まず肛門のまわりにしこりができて痛む。
 しこりがしだいに赤くはれてきて、痛みも激しくなる。
 そのうちに化膿して、うみがたまってくると、しこりの中央部がやわらかくぶよぶよしてくる。
 ついには、膿瘍が破れて、中からうみが出ると痛みがとれる。
 半数くらいは、それで自然になおるが、痔瘻になる場合もある。

C 深いところにうみがたまった場合(坐骨直腸窩膿瘍など)
 膿瘍が破れにくいので、炎症も強く、うみがしばしば大量にたまる。痛みも激しく、寒気をともなって高い熱が出るなどの症状が続く。

 また会陰部全体が赤くはれ、その付近がむくんだ状態になる。

D 直腸に近いところにうみがたまると
 直腸炎も起こるため、排便後また出たくなる状態になる。

E 尿道の近くにうみがたまると
 尿が出にくくなったり、頻繁に尿意をもよおすような症状もみられる。

 診断と治療
@ 診断
 肛門周囲膿瘍以外は、医師の診察が必要である。

 肛門周囲膿瘍の場合は、肛門のまわりに、しこりができて痛み、赤くはれてくるので、素人にも見当がつく。

A 家庭治療は痛みをとる程度
 肛門周囲膿瘍で、赤くしこりができて痛み場合(うみがたまる前の状態)は、冷たいホウ酸水などの湿布薬を、ガーゼやタオルにひたして、局所の冷湿布をすると楽になる。

B 自然になおる場合も安心できない
 膿瘍が自然に破れ、うみが出てそのままなおることもあるが、このばあい、破れた口だけが先にふさがり、なかのほうがなおりきらず、また中にうみがたまって破れるということを繰り返して、痔瘻になることが多いから警戒を要する。

C 手術が必要
 もっとも安全なのは外科医にかかって切開を受け、その後の処置を、完全になおるまで続けることである。そうすれば、痔瘻にならずにすむことが多い。
スポンサードリンク

 重症の場合は入院が必要なこともあるが、たいていのばあい、通院だけで切開を受け、治療できる。
 坐骨直腸窩膿瘍などは、膿瘍が自然にはなかなか破れず、切開が必要である。

D 膿瘍ができると薬は効かない
 化膿菌に対しては、抗生物質もある程度有効であるが、これだけでなおることはあまりない。特に膿瘍ができてしまうと、薬は効かないから外科的切開する。



こちらのサイトは情報提供の場として行っていますので、記述の内容に100%の正確性を保障するものではありません。 サイトの内容につきましては、自己責任によりご利用下さい。また当サイトで生じた一切の損害や負傷、その他についての責任は負いかねますので御了承くださいますようお願い致します。



Copyright (C)  身近な病気の知識 All Rights Reserved