直腸・肛門の病気 鎖肛

さこう 肛門

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★ 鎖肛(さこう)

 どんな病気か
 いっぱんに鎖肛と呼ばれている病気は、先天的に肛門が閉鎖している状態のみでなく、直腸の閉鎖した状態も含めたものである。

 発生・原因と種類
 胎生3ヶ月のころ、内側からは原始直腸が下降し、外側からは肛門のくぼみが深くなってたがいに接近し、肛門膜が作られる。この膜が破れて両者が交通する。

 単純性の鎖肛
@ 肛門閉鎖
 先天性の異常で、この肛門膜が破れないか、あるいはそれより下方の肛門管の形成が不完全な場合に肛門閉鎖が起こる。

A 直腸閉鎖
 肛門管の発育は完全であったも、直腸の下降が不十分か、あるいはひも状で内腔がつくられない場合に、直腸の閉鎖が起こる。

B 肛門・直腸閉鎖
 直腸下部の発育と肛門管の形成がともに障害されると、肛門・直腸閉鎖が起こり、多くのばあい、肛門括約筋もかけている。

 交通性鎖肛ないし有瘻性鎖肛
 肛門の閉鎖とともに直腸が膣または子宮、膀胱、高位の尿道と交通しているもの(交通性鎖肛)、直腸が細い管で、肛門以外の会陰、陰嚢、尿道下部、膣前庭などに開口しているもの(有瘻性鎖肛)がある。

 症状
 単純性鎖肛
 消化管が完全に閉塞しており、一種の腸閉塞であるから、放置すれば数日内に死亡する。
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 交通性ないし有瘻性鎖肛
@ これらの患者は、ガスや液体を少なくとも一部は排泄することができるので、かなり長く無症状のまま過ごす。

A しかし年長になるとともに、しだいに排便が困難にとなり、また膀胱や尿道に交通しているものでは、感染をおこす危険がある。

 治療
 単純性鎖肛
 これは、生後直ちに手術を行なう必要がある。
@ 肛門閉鎖は閉鎖膜がうすいことが多く、内部から直腸の末端がふくらんで緑色の胎便が透けて見えるので、括約筋の中央で閉鎖膜を大きく切開すれば排便が可能になり、応急の目的は達することができる。

A 直腸閉鎖や肛門・直腸閉鎖で、直腸下端までの距離が長く、全身状態の悪い場合には、一時、人工肛門をつくって排便をはかる必要がある。

 交通性ないし有瘻性鎖肛
@ 多少でも排便のできるものは、生後直ちに治療を急ぐ必要はない。1歳以上、体重が10`以上になるのを待ってから根治手術を行なう。

A 瘻管(細い管)のあるものは、これを切除し、直腸の下端をはがし、肛門部の括約筋の中央に引き出して、直腸粘膜と皮膚とを縫合して肛門をつくる。
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