直腸・肛門の疾患

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★ 直腸・肛門の疾患の一般的な注意

 直腸・肛門の病気では、手術療法とともに、日常生活における細かい注意と家庭でできる治療も非常に大切である。

@ 便通を整える
 理想的な便通は、1日1回、軽くいきんで短時間に終わる便通である。排便は心理的な影響を受けやすく、過度の精神緊張、環境の変化、習慣などに左右されるため、生活を規則正しくして、排便の良い習慣をつけること。

 一般にかたい便のさいには、排便に強くいきむことと長い時間を必要とするため、痔核や痔裂の発生をうながし、またすでにできているこれらの病気を悪くする。

 回数の多い水様下痢便も悪い影響を与える。

 排便の際の体位としては、和風のしゃがむ姿勢と洋風の腰掛ける姿勢とがある。前者は後者に比較して肛門にうっ血をおこしやすい。したがって、重症の痔核や脱肛などがある場合は洋風のトイレのほうがよい。
 
 排便後、痔核や直腸の粘膜などが肛門の外へ出てしまった場合は、これをなるべく早く肛門へ入れておく。入れにくいときには、グリセリンまたはゼリー状の軟膏などをつけ、滑りやすくしてから軽く圧迫するとよい。

 しゃがむ姿勢、中腰の体位、長時間の座業は、直腸・肛門部の静脈のうっ血を起こしやすい。適度の運動は血液の循環をよくするが、乗馬や自転車は患部に悪い影響を与える。臥位がもっともよく、入浴もよい。

 食事により弁を軟らかくするためにはじゅうぶんな水分をとると同時に、植物繊維を多く含んだ食物を食べる。流動食や、やわらかい食事ばかりをとったり、減量または絶食したりすると、便はかえって固くなり逆効果をまねく。
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 食事はアルコール飲料、濃厚なコーヒー、刺激の強いものを避ける。
 
A 肛門坐薬は医師の指示に従って
 直腸・肛門の病気には、肛門坐薬が広く用いられている。座薬には、使用する目的によって成分の異なった多くの種類があり、いずれも使用法は簡単である。しかし、まず専門医の診察を受けた後、その指示により使用すること。

 坐薬の効果を過信し、盲目的に長期間使用して、直腸がんを見逃したり、手術の時期を失うことのないようにする。

B 妊娠・分娩の影響
 妊娠が進むと、静脈のうっ血や、直腸・肛門部への圧迫が増大し、加えて便秘を起こしやすく、便は固くなり、排便時に強くいきまなければならない。その結果痔核ができやすく、またすでにできている痔核は悪化し、出血や脱出しやすい。したがって、痔核のひどい婦人は妊娠前に手術を受けておくとよい。

C 注射療法の害
 腐食剤による危険な注射療法が一部行われているので、注意を要する。手術は痛いが、注射は簡単で痛みも少ないと単純に考える人があるとすれば、これは大きな間違いである。

 腐食剤が菌状線より下部に注入されると、激しい痛みが起こる。この痛みは手術後の痛みよりひどいことが多い。

 注射後に感染を起こし、膿瘍をつくることもあり、また痔ろうにまで進んでいることもある。

 さらに1週間ほどのちに、腐食部が脱落すると、その創面から出血を起こす危険が大きい。しかも、この腫の出血はその部分が腐食剤のためにもろくなっているので、止血が容易でない。
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