胃腸の病気 潰瘍性大腸炎

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★ 潰瘍性大腸炎

 最近のように複雑な社会機構の中では、病気もしだいに精神、神経のストレスによって起こるものが多くなっていることは当然である。潰瘍性大腸炎も、このようなストレスがもとになって起こると考えている学者もあり、事実、わが国でも増加の傾向がみられている。

 どんな病気か
@ 大腸の粘膜に潰瘍をつくる腸炎で、はじめは直腸に病変を作りしだいに大腸全体に広がると考えられている。

A 欧米では、約1世紀前から報告され、比較的多い病気であるが、わが国ではあまり多いとはいえない。しかし、近年しだいに多くなり、現代病として注目されるようになった。

B 年齢的には壮年者に多く、男女差は少ないといわれている。

C 原因については、細菌説、アレルギー説、内分泌説、自米免疫説、精神神経説などいろいろあげられているが、現在まだ明らかではない。

D 一般に経過は慢性で1年以内になおるものは少なく大部分は6〜10年くらいの経過をたどるものが多いが、まれには40年以上もかかった例もある。

 症状
@ 発病のしかた
 急に腹痛、下痢、高熱を出したり、比較的症状が軽くなったりして長期間経過することが多い。
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A おもな症状
 便に粘液、血液、うみなどがまじっている。特に血便が多いものは重症である。

B 症状の進行  
 多くは、一進一退を繰り返しているうちに、貧血衰弱を起こしてくる。

C 重症の症状  
 病状が強く、短時日のうちに心臓衰弱で、死亡することがある。したがって、大便中に血液やうみがまじっていたら必ず医師を訪れる必要がある。
 
 治療
 この病気がもとで、腸がんが発生したという例もあるから、放置は危険である。また、血便は痔・赤痢・直腸がんなどでもみられるから、これらとの区別のためにも、早く医師の正しい診断を受けて、手遅れにならないようにすることが大切である。

@ 検査
 腸のレントゲン検査と直腸鏡検査を行って診断する。

A 食事療法
 この病気は栄養不良、衰弱を起こすから含水炭素、たんぱく質を豊富にし、各種ビタミンに富むものを与える必要がある。

 一般に下痢があると、神経質に食事制限を行うが、この病気ではあまり厳重な食事制限をするのは誤りである。かえって栄養豊富な食事をとる必要があり、これは直接下痢回数を減少させることにもなる。

B 薬物療法
 ACTH、コーチゾンなどの薬剤は非常に有効とされている。

 下痢、発熱などがあるときは抗生物質、サルファ剤などを与えて細菌感染を防ぐ。
 肛門から直接病巣に注入する薬として、クロロフィール液やソルコセリールなどを使って、奏効することもあり、ピリフォルム洗腸が有効のこともある。
 ビタミン剤、とくにビタミンB1の補給も必要である。

 家庭での治療と看護
@ 精神の安静
 精神、神経のストレスが原因とも考えられるくらいであるから、患者から精神的緊張、不安定な状態をなくすよう周囲の者は、医師と協力して努力すべきである。

A 食事に注意する
 むやみに食事を制限せずに、栄養のある食事を与えるようにする。

B 便の状態に注意する
 下痢の程度、便中の血液、うみのまじり具合などは腸の状態を反映しているから、注意して観察する必要がある。
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