胃腸の病気 胃

十二指腸潰瘍 胃潰瘍

身近な病気の知識
Home消化器の病気>胃・十二指腸潰瘍


★ 胃・十二指腸潰瘍

 どんな病気か
@ 十二指腸の粘膜に潰瘍(欠損状態)のできる病気である。

A 隣り合った胃と十二指腸に同じような潰瘍ができるので、両者をあわせ胃・十二指腸潰瘍、またはたんに消化性潰瘍と呼ばれることが多い。

 ときには同一の人に両方が一緒にできることもある。

 潰瘍の起きる理由
 潰瘍が食道・小腸・大腸に比べて胃や十二指腸に多発しやすいことについては多くの説があるが、一応つぎのようなことが考えられる。

@ 胃液には強力な消化作用があって、食べた肉類を消化しているが、生体側の抵抗力が弱まった場合には、自分自身の胃粘膜も消化して潰瘍をつくると考えられている。

A 胃液中の塩酸やペプシンは胃粘膜を攻撃して潰瘍をつくろうとし(攻撃因子)、胃粘膜は粘液を分泌してこれを防ごうとしている(防御因子)。この両者のバランスが破れた場合に潰瘍ができると説明されている。

B 胃粘膜の防御力が低下して、バランスの破れるのは次のような場合である。

 慢性胃炎のような胃に炎症のある場合。
 胃・十二指腸を支配している小さな血管が狭くなって、血流が少なくなった場合。
 胃を支配している自律神経の失調のために、局所性抵抗力が弱まった場合。
 精神不安、緊張、酒、たばこの乱用がこれらを助長するといわれている。
 その他、脳をはじめとする中枢神経、脳下垂体、副腎皮質系の潰瘍の発生に関係があるといわれている。
スポンサードリンク

C 胃液の消化力によって潰瘍ができる場合は、胃・十二指腸、胃の手術後には小腸上部にまで及ぶことがありこれをあわせて、胃液の消化液の作用による潰瘍、つまり消化性潰瘍と呼ばれる。

 症状
@ 疼痛  
 潰瘍はがんと違って腹痛をともなう場合が多く、食後ただちに、あるいは2〜3時間後に、また空腹時や夜間などに胃部の疼痛をうったえることが多い。このように食事と時間的関係のある疼痛の起きるのが特徴で、食事をすると軽減することが多い。

 疼痛の起きる場所は、胃潰瘍では胃部と背部、十二指腸潰瘍では右上腹部である。
 がんと違って食欲はあまりなくならないので体重の減少は起きない。

A 圧痛
 潰瘍のある所、脊椎の両側、殿部の一点などに圧痛が認められる。

B 酸症状
 胸やけ、ゲップなどの酸症状や悪心、嘔吐などが起きることが多い。

 胃液の酸度はまちまちであるがやや過酸傾向をしめすことが多い。

C 出血
 症状が重くなると吐血と下血がおこる。出血すれば顔面が蒼白になり、冷や汗、めまい、心悸亢進、脈が多く弱く、口渇、頭痛、呼吸困難、血圧降下などを起こす。

 大量出血するとショック状態になる。

 合併症
@ 穿孔性腹膜炎
 穿孔性腹膜炎が起きた場合は重症である。穿孔と同時に突然激痛が起こり虚脱状態におちいる。また穿孔部付近に激しい圧痛があり、顔面蒼白、冷や汗、周期性激痛、おう吐、しゃっくり、脈拍微弱、鼓腸(腹がはる)、発熱、白血球の増加などが起きる。これらの症状が起きてくると危険である。

A 亜急性、慢性穿孔  
 嘔吐、上腹部痛などの軽微な病状のがあいが多い。

B 幽門狭窄  
 胃の出口が狭くなって、嘔吐、食事摂取不能が起こり、脱水、栄養障害をきたす。
スポンサードリンク

 機能的狭窄の場合には、内科的、器質的狭窄の場合は外科的に治療を行う。
 



こちらのサイトは情報提供の場として行っていますので、記述の内容に100%の正確性を保障するものではありません。 サイトの内容につきましては、自己責任によりご利用下さい。また当サイトで生じた一切の損害や負傷、その他についての責任は負いかねますので御了承くださいますようお願い致します。



Copyright (C)  身近な病気の知識 All Rights Reserved