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★ 自然気胸(しぜんききょう)

 どんな病気か
 肋膜腔内は大気圧よりやや低く保たれている。肺とそれをおおう肺肋膜が、なにかの原因で破れた場合、空気は肋膜腔に出て腔内の陰圧が大気圧に近づき肺は収縮する。このように、肋膜腔内に余分な空気の存在する状態を自然気胸という。

 原因
@ 肋膜直下にできる肺胞性嚢胞による場合
 もっとも多いのは、肺の肋膜直下に肺胞性嚢胞という気泡状の袋ができ、それが強いせきや胸郭運動(たとえばボール投げなど)のとき破れるために起こる。また、そのような嚢胞はしばしば多発するので、気胸も繰り返し起こる可能性がある。

A 体質との関連
 男性に多発し(男女比6対1)、20歳代に多く50歳代がこれに次ぐ。若い人は体型が細長型の人に多いので、体質との関連があると考えられる。

B 慢性気管支炎による場合
 壮年以後では、慢性気管支炎などが原因で肺胞性嚢胞ができ、それが破れたと思われるものが多くなる。

C 肺結核の空洞による場合はまれ
 古くは、肺結核の空洞が肋膜腔に破れ出て、気胸とともに膿胸を起こす場合も多かったが、いまはまれである。

 症状
@ 息苦しい
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 空気が肋膜腔に出て腔内の陰圧が大気圧に近づくと、肺は自らの弾力性で小さくなり、胸郭の呼吸運動にともなう肺の伸縮が行われにくくなり、急に息苦しくなる。

A 胸痛など
 肺と胸壁が肋膜面で癒着しているときには、それが気胸によって引き伸ばされるためと、胸腔内圧の急変のために、胸痛、胸内苦悶感、動悸が起こる。

B 重い呼吸困難をおこす場合
 もともと肺にひろい範囲の病巣があって、肺の機能が悪化している状態で気胸が発生すると、チアノーゼや意識障害など重い呼吸困難が起こる。

 予防
@ 無理にいきむようなことはさける。

A とくに、いちど自然気胸を発生した人の再発率は約50%、2回以上起こした人のその後の発生率はさらに高いことを知っておかなければならない。

B 発生したら、早期に治療を受ける。

C 気管内麻痺のときの加圧呼吸で発生することがあるので、いちど自然気胸を起こした人は、外科手術のさいそのことを医師に知らせる必要がある。


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