呼吸器 肺真菌症

はいしんきんしょう 肺

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★ 肺真菌症(はいしんきんしょう)

 どんな病気か
@ カビが肺に侵入する病気
 真菌とは、カビのことで、真菌症とは、カビによって発生する病気である。真菌症は肺で最も起こりやすい。

A 病気をおこすカビの種類
 カビには糸状菌(糸のように細い枝をつくって繁殖するカビ)と酵母菌(丸い球型の菌)とがある。病気をおこす糸状菌には、ケムリカビ、コウジカビ、クロカビ、クモノスカビ、モツレカビなど、酵母菌には、カンジダ、クリプトコックスなどがある。

B 発病の原因
 これらのカビは、呼吸や食物とともに体内に入るが、人間にはもともとカビへの強い免疫があって、ふつうはカビ病にはならない。しかし、身体の不調、病気があると真菌症にかかることがある。

C 全身に広がる真菌症
 白血病や重症の貧血などで白血球の機能が落ちた場合や、重症の肺結核など慢性疾患で衰弱のいちじるしい場合は、全身に広がる真菌症が起こりやすい。

D 局所に起こる真菌症
 肺結核、肺化膿症後の空洞や気管支拡張腔は、カビがつくと、これを喀出したり殺菌するには不都合な場所なので、発病しやすい。気管支と交通のできた膿胸腔も、同じ理由で好発部位となる。これらが局所に限局した真菌症である。
 
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 肺真菌症の3タイプ
 局所的弱点に乗じた肺真菌症は、次のように、気管支型、菌球型、胸膜型の3つに分けられる。

 気管支型の肺真菌症
@ 原因
 気管支にカビの菌糸が固まりになって発育する。肺結核で切除した肺の気管支の残りの切れ端に菌が付着発育することが多い。このさい、気管支のはしの縫合に用いた絹糸が重大な原因となっている。

 まれには、一見まったく異常のない気管支に発育することもある。
 
A 症状
 ときどき発熱、せき、喀痰、血たんなどがあり、血液では、白血球の増加、とくに好酸球の増多がある。特有なことは、喀痰の中に、菌塊(菌糸のかたまり)がときどきまじることで、黄褐色の小塊や顆粒である。

B 診断
 喀痰の培養、菌塊の組織学的検査によって行なう。

 菌球型の肺真菌症
@ 原因
 空洞のなかに菌塊が発育する。菌塊は内腔をみたしていくが、いかに大きくなっても空洞壁のあいだには空隙がのこっている。

A 症状
 気管支型と同じである。

B 診断
 X線写真で、前述の空隙が明らかにみとめられる。

 胸膜型の肺真菌症
@ 原因
 膿胸にカビが混合感染したもので、胸膜腔と気管支が交通している膿胸に起こる。胸腔膿中に、黄褐色の扁平な菌苔が出るのが特徴。
 
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A 症状
 細菌性膿胸と同じである。

B 診断
 脳や菌苔の培養、菌苔の組織学的な検査によって診断する。
 



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