肺化膿症 はいかのうしょう

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★ 肺化膿症(はいかのうしょう)

 どんな病気か
@ 肺の局所性化膿性疾患
 肺化膿症とは、肺の小区域または大区域に化膿性炎症による肺組織の壊死融解が起こり、そこに膿瘍、空洞を形成した状態を総称していう。

 かつては、肺膿瘍と肺壊疽に区別した病名が用いられていたが、これらを一括して肺化膿症と呼ぶ。

A 病原菌
 単一なものではなく、連鎖球菌、肺炎双球菌、ブドウ菌、フリードレンゲル肺炎桿菌などの好気性菌のほか、種々の嫌気性菌が混合感染して肺化膿症をおこす。

 原因
 多種多様だが、次の5つに分けられる。

@ 気管支性感染
 この場合がもっとも多く、血液、膿汁、口腔分泌物、飲食物、外来性の異物などが気道内に吸引され、気管支につまって炎症を起こし、これが肺実質に進展して起こる。

A 血行性感染
 骨髄炎、筋炎など四肢の化膿性病巣、虫垂炎、化膿性腹膜炎、血栓性静脈炎などの場合に、菌血症、敗血症、血栓、栓塞が発生すると、これが血液を通して肺に感染を起こし、肺化膿症をおこす。

B 外傷性によるもの
 肺の刺創、銃創、肋骨骨折などの肺損傷後、とくに肺損傷と同時に異物が残留する場合に起こりやすい。
 
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C 周囲臓器からの炎症の波及
 膿胸や横隔膜下膿瘍、肝膿瘍などの場合、肺に炎症が波及して起こることがある。

D 既存の肺疾患に併発
 なかでも、肺がんの増加とともに、肺がんが肺化膿症を併発、肺化膿症との鑑別診断が問題となる場合が少なくない。
 
 症状
@ 前駆症状
 いっぱんに、全身倦怠、かぜを引いた感じ、軽度の発熱、せき、喀痰などの前駆症状がある。

A 急性期
 39度前後の熱があり、悪寒戦慄、胸痛、呼吸困難、喀血をともなうこともある。せき、喀痰は増加し、喀痰の性状は粘液膿性または膿性で悪臭のあるものが多い。

B 慢性期
 微熱または無熱になり、喀痰も減り、粘液膿性ないし粘液性となって悪臭もなくなる。

 急性期と慢性期を繰り返しているうちに、前記の症状が反復し、全身衰弱が加わる。

C 胸部X線像
 限局性あるいはびまん性(広がりはびこる)肺炎像を呈し、空洞の認められる場合とはっきりしない場合とがあるが、慢性期にはこれに線維化像が加わる。

 したがって、肺化膿症のX線像は、気管支肺炎、肺結核、肺がん、肺真菌症などとよく似た所見を呈する。



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