呼吸器 肺嚢胞

はいのうほう せき

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★ 肺嚢胞(はいのうほう)

 どんな病気か
@ 肺の中に生じた空泡状のものを総称して肺嚢胞という。

A 肺嚢胞は、先天性にできる液または空気を内容とする気管支性嚢胞と、後天性の空気を内容とする気腫性嚢胞の二つに分けれられる。

 症状・経過
@ 気管支性嚢胞
 幼児期のころに嚢胞は急に大きくなり圧迫症状をしめすことがある。多くは20歳代に大きくなり、身体検査などで発見される例が多い。

 嚢胞が気管支と交通していると長期間無症状ののち細菌感染して、せきやたん、発熱を起こし肺膿瘍と同じ経過をとることもある。嚢胞内が液だけのときは、感染を起こしにくい。肺がんになる率は正常の人の3〜5倍。

A 気腫性嚢胞
 肺の一部とくに肺尖部が弾力性を失い、膨張して紙風船のようになる。10歳を過ぎてからできはじめ症状はないが、20歳代でよく破れて胸腔内に空気が出る(自然気胸)。

 そのため肺は圧迫縮小するので、胸痛とともに呼吸がしにくく、ひどいときは唇は紫色となり、死亡することもある。嚢胞が大きくなっても肺を圧迫する。

 診断
 聴診、打診ではなく胸部X線写真による。さらに、断層写真や、ときに気管支造影、肺血管造影が必要である。
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 治療
@ 自覚症状のない小さい嚢胞
 特別の治療をしないで、X線写真を年1回くらい撮影して経過を見る。

A 気管支性嚢胞
 12歳以下の場合は切除した方がよい。20歳代で発見されたときは、がんの発生も考えられるので、なるべく切除した方がよい。

 乳幼児で、急激に膨張して呼吸困難を起こす症状が出た時は、直ちに入院、手術する。
 入院準備中、家庭では、大部分の患者が気道の感染に引き続いて呼吸困難を起こすので、かぜを引かないように注意する。

B 気腫性嚢胞
 自然気胸ができても呼吸困難がなければ、家庭での安静だけで、1〜2週間で肋膜内腔の空気は吸収され治癒する。呼吸困難のあるものは、入院して、肋膜内腔にゴム管を入れ、持続吸引療法を行なう。

 また、X線写真で母指頭大の嚢胞を発見したときは、むしろ手術で切除するのがよい。巨大な嚢胞は切除する。

C 嚢胞手術の入院期間
 ふつうは、手術前1週間(検査など)、手術後3週間ぐらい入院する。



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