呼吸器 肺炎

せき たん

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★ 急性肺炎

 どんな病気か
@ 昔から肺炎は重病の一つにあげられている。化学療法が進歩した現在でも肺炎は死因統計の上位を占めており、恐ろしい病気に変わりがない。

A 急性肺炎は、その起こり方、症状などによって大葉性肺炎と気管支肺炎に分けられていたが、この二つは学問的にも明確な区別がしがたいことが多い。

 最近はむしろ原因となる細菌の種類によって、肺炎球菌性肺炎、ブドウ球菌性肺炎、肺炎桿菌性肺炎などの名称が用いられている。

B これらのほか、ウイルスによるものがあるが、インフルエンザに合併する肺炎には、インフルエンザ・ウイルスそのものによる肺炎とともに、肺炎球菌、ブドウ球菌など細菌の混合感染によるものが多く、注意を要する。

 症状
@ 突然高熱が出る
 このさい寒気、ふるいをともなうことが多い。しかし、ブドウ球菌による肺炎などは、肺炎球菌性肺炎よりもゆるやかな発病をしめすことが多い。

A 胸が痛む
 肺の炎症はすぐ肋膜におよぶから、強い胸痛がおこる。そのため患者は肺炎の起こった側を下にして寝ることが多い。また、痛みのために深い息がしにくくなり、肺炎そのものによる呼吸困難がいっそう強く見えることになる。
 
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B せき・たんが出る
 病気の始めはむしろせきだけが多い。いわゆるからぜきだが、しばらくすると膿性のたんが出はじめる。このなかに血が混じっている例が多く、また血が変色して鉄さびのような色を呈している。この鉄さび色のたんは、肺炎球菌性肺炎の特徴とされている。ブドウ球菌性肺炎では、最初から黄色の膿性たんが出ることが多い。

C 症状はいつもそろってはいない
 肺炎球菌性肺炎は高熱、胸痛、せき、たんなど特徴的症状をうったえる例が多いが、ブドウ球菌性ではやや緩やかな発病をみ、肺炎桿菌性では症状が強く、持続が長いなど、種々な程度に組み合わされているから、症状だけで病気の判断は難しい。

D 老人の肺炎の場合
 比較的ゆっくりした発病をすることが多く、ときには全く熱のない肺炎さえある。この場合は呼吸困難や胸痛などが大切な症状になる。

 経過
@ 化学療法剤が広く用いられるようになってから、肺炎の経過は全く一変した。すなわち早期治療をすれば解熱もはなく、その他の症状も短期間で消失する。

A しかし肺の炎症そのものは、このような自覚症状の改善と同じにはよくなっていないので、治療の中断や安静が保たれなかったりすると、再び症状が悪くなる。

 その結果、最初の症状より重い肺炎となり、または慢性肺炎になるなど、面倒な経過をとることに注意しなければならない。

B 急性肺炎がなおりそこなうと、肺化膿症になることが多い。ことにブドウ球菌による肺炎は、初期からその傾向があり、これがさらに肋膜炎から膿胸を起こすことさえある。

 治療
@ 肺炎の治療は必ず医師の指示に従う。それほど症状が激しくない場合に、しろうと療法をしてかえって失敗する場合が多い。

A 絶対安静は治療の最大の要点である。昔から急性肺炎の経過が青壮年層に悪く、小児や老人はかえってよいのは、体力に自信のある若い人たちが病気の当初の安静を守らないことによる。

B 抗生物質はもっとも有力な肺炎治療薬である。しかしこの有力な武器も使い方が難しい。抗生物質が攻撃するのは細菌で、適切な抗生物質療法には、まず相手の細菌がなにかを確実につかむことが大切である。

 このため医師は必ずたんの中の細菌を調べ、見つかった細菌にどの薬が効くのか検査する。

 もちろん、検査で薬が決まるまで治療は待てないので、医師はその患者の原因菌を推定し、いろいろの抗生物質の特徴も考え合わせ、最も確率の高いと思われる薬剤を使う。

 抗生物質が一般家庭でも入手しやすいのが災いとなって不適当な療法から取り返しのつかない結果を招く危険があることに再び注意を喚起したい。
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