ワイル病 黄だん

肝炎 食欲不振

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 ★ ワイル病

 どんな病気か
@ 原因とおもな症状
 黄だん出血性レプトスピラという病原体の感染によって起こる伝染病。急性の経過をとって黄だんをおこしてくる点は、ウイルスによる流行性肝炎ないしは血清肝炎に似ているが、症状はいっぱんに、より重い。

A 死亡率
 5〜10%の死亡率とされているので、じゅうぶんに警戒を要する。

B 発生状況
 わが国では、最近この病気が少なくなった。

C 病原体
 黄だん出血性レプトスピラで、この病原体は、大正3年、黄だん患者の血液中に発見された。通常の細菌よりは大きく、糸状ないしはらせん状の形をしている。(梅毒の病原体に類似)。

D 感染経路
 病原体はネズミによって媒介されることが多く、皮膚から感染するとされる。

 症状
 感染したから5ないし7日ののち、発病する。倦怠感、食欲不振など、発熱以前の症状が1〜2日はある。病期は大別して3期に分けることができる。

@ 第1期
 この時期はまだ黄だんはなく、経過は5〜7日間にわたる。

 発熱・寒気・ふるえがそのおもな症状である。39度から40度にも達する高熱が出る。
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 また、頭痛、腰痛、関節痛、全身の筋肉痛、嘔吐、下痢、便秘の胃腸症状が続く。

 さらに重要な症状の一つである眼瞼(まぶた)結膜の充血、出血がおっこってくる。

 尿は濃く、同時にタンパクをみとめる。これは、肝臓ばかりでなく、腎臓もこの病原体によって障害を受けるからである。

A 第2期
 黄だんが特徴である。

 熱はむしろ下降し、筋肉痛・関節痛も軽減し、快方に向かうと思ったころ、突然黄だんがあらわれる。

 発熱期にすでに軽い黄だんのある場合も少なくないが、この第2期に入って黄だんは強くなる。眼瞼はもとより、皮膚、つめ、尿いずれも黄色に染まる。

 また全身に出血性傾向があらわれ、歯ぐきからも出血、血痰、血便もときにみられる。

B 第2期から第3期にかけて、危険が少なくない。死亡するのもこの時期に多い。そのおもな原因は、循環器および神経系の障害である。

 一般の伝染病であれば、熱が下がると脈拍数も少なくなるが、ワイル病のこの時期には、熱は下がっても脈拍はそうはならない。

 また、不安状態、興奮、けいれん、意識障害、反射の消失までが、この時期に起こる。

 腎障害も、程度が強くなる。

C 第3期
 発病2〜3週間後で回復期に入る。出血傾向の軽減し、全身症状、食欲、睡眠いずれも正常に復する。

 しかし、ときによっては数ヶ月を要することも少なくない。

D 医師に相談する時期
 ウイルスによって起こる黄だんよりは、一般に症状が激しく、とくに出血をともない、発熱をともなう。このような症状を見たときは、一刻も早く医師の診察を受けること。
 



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