日本脳炎 ウイルス

蚊 熱病

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 ★ 日本脳炎

 どんな病気か
@ 原因とおもな症状
 日本脳炎ウイルスをもつ蚊に刺された人の一部に発病する、急性の熱病である。症状を出してくるのは、感染者の10%以下である。

A 発生の歴史
 日本脳炎は古くからわが国にあったらしいが、大正13年に瀬戸内海沿岸地域で大流行をおこしたとき、独立の病気であることがみとめられた。その後、昭和10年の東京を中心とした大流行でウイルスが証明され、昭和23年に東京を中心に再び大流行があり、本症の実態が明らかにされた。

B 発生地域
 日本という名が冠せられているが、わが国だけに発生する病気ではなく、広く西太平洋地区に存在している。

C 発生の状況・特徴
 赤痢や腸チフスのような集団発生はなく、家族発生もきわめて少ない。

 性別では、女子より男子のほうが多いが、重症患者は女子の方が多い。

D 病原体と媒介動物
 病原体は日本脳炎ウイルスと呼ばれ、蚊がこれを人に運ぶ。自然界から捕らえた蚊で、このウイルスが見つかるものの大部分がイエ蚊族のコガタアカイエ蚊で、残りの一部が同族のアカイエ蚊である。

E 感染経路
 これらの蚊が始めにどこからウイルスをもってくるかは、まだ分からない。しかし、毎年7〜8月頃、豚がこのウイルスに感染しやすいことから、豚を仲介にして、蚊が人にウイルスを運ぶのではないかと考えられている。

F 感染と免疫
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 蚊からウイルスを感染した人のすべてが病気になるのではない。大部分の人がウイルスに打ち勝って免疫を得るにとどまり、発病しないですむ。身体の条件の悪かった、ごく一部の人が発病する。

G 発病の誘因
 無帽で炎天下にいること、頭を打ったり頭にけがをしたりすることが誘因になると考えられる。

 ★ 症状・経過

@ 第1病日(はじめて熱を出した日)

 元気であったのが、急に高熱を発し、同時にかなり強い頭痛をうったえる。顔は赤みがかり、脈は早いがしっかりしている。

 同時に悪心・嘔吐・下痢・腹痛などをともなう。これは単なる“腹くだし”や“夏かぜ”と誤られやすいので注意する。

 意識はまだはっきりしている。

A 第2病日
 第2病日から第3病日にかけて、急にけいれんが起こってきやすく、そのあとからいろいろな程度の意識障害が出てくる。

 熱はさらに高まるとともに、首筋がかたくなる。

B 第3病日
 全体的に重症となってくる。

 熱はさらに高まり、ふつう40度となる。

 筋強剛(腕を動かすと突っ張るように粘っこく感ずる)

 不随意運動などの脳炎症状、意識障害、精神不安症状、麻痺、言語障害などがはっきりする。重症者ではけいれんも多い。

C 極期
 第3病日以後、第6病日ごろまでが本症の極期で、死亡は第5病日にもっとも多い。

 極期を過ぎて熱が下がりはじめ、諸症状が回復に向かうものは、1ヶ月で完全になおるが、極期にある程度以上に重症だったものは、死か後遺症かのどちらかをまねく。

D 後遺症
 後遺症とは、1ヶ月を過ぎても、なおなんらかの肉体的ないし精神知能的の症状を呈しているものをいう。
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 後遺症の軽いものは半年ないし1年でなおるが、重いものは結局死亡するか、あるいは一生後遺症を残す。
  



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