天然痘 痘瘡

ウイルス 伝染病

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 ★ 天然痘

 どんな病気か
@ 痘瘡または疱瘡ともいわれる。痘瘡ウイルスによって起こる悪性の伝染病。

A 高熱と、全身性にあらわれる特有な発疹(痘疹)を主症状とする。

B インド・東南アジア、アフリカ、南米などに、風土病として数万人の患者があり、病原体がこれらの地方から、旅行者によって持ち出され、ときどき世界各地で小流行が起こる。

 感染経路
 痘疹の中に含まれている痘瘡ウイルスが飛散して、おもに空気伝染するが、消化器や皮膚の小損傷部などからも侵入する。

 症状・経過
 天然痘は、大別すれば、真痘、仮痘、出血性痘瘡の、三つの病型に分類され、それぞれ症状、経過に差異がある。

 真痘
 熟痘ともいわれ、免疫のない人がかかる重い病型である。

@ 潜伏期
 10〜13日

A 発病初期
 急に寒気がして高熱を出し、強い頭痛と腰痛がする。

B 発病2日目頃
 赤い発疹(前駆疹)が、ふつうは以前に種痘を受けた部位に、ときには全身性にあらわれる。
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C発病4日目ごろ
 前駆疹は間もなく消え、発病4日目ごろから、多数の小さな盛り上がった発疹(痘疹)が、顔から出はじめて、全身にあらわれる。このころ熱は一時的に下がるが、再び38度前後に上昇し、1週間くらい続く。

D 痘疹の変化
 痘疹は、あらわれてから2日くらいで水疱となり、さらにその内容が黄色に濁って膿疱となる。

 この皮膚の発疹と同じものが、鼻・のど・気管・胃腸などの粘膜にもでき、全身が痛がゆく、意識も混濁して衰弱し、死亡することもある。

E あばたの形成
 3〜4日たつと、膿疱はかわいて、かさぶたとなり、熱の下がって、発病12日目ころには、平熱となる。かさぶたの落ちたあとにはやがて小さな瘢痕が多数できて、いわゆる“あばた”になる。

 仮痘
 和痘ともいい、種痘の免疫が少し残っている人が罹患した場合。

@ 発病後数日間
 真痘のばあいと同様に、高熱・頭痛・腰痛・前駆疹などがあらわれる。

A 経過
 前記の症状があらわれたのちの経過は軽く、特有の痘疹があらわれないか、あらわれても数が少なく、再び発熱をみることもない。

 出血性痘瘡
 種痘を受けた人の少数がなる重い病型でアレルギーのためとされている。

@ 潜伏期
 6〜8日

A 発病初期
 出血性の前駆疹が全身にあらわれ、紫斑病のようになる。
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B 経過
 発病後5〜6日まで生存すれば、痘疹もあらわれるが、それにも出血がみられ、早晩、死亡する。
 



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