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 ★ 腸チフス・パラチフス

 パラチフス(A・Bの両型がある)は、腸チフスに比べて症状は軽いが良く似ているので、症状・経過の上からは腸チフス・パラチフスと併称されている。

 どんな病気か
@ 経口伝染病
 腸チフス・パラチフスは、それぞれチフス菌・パラチフス菌の経口感染によって起こる、経口伝染病である。

A 全身的な熱性疾患
 小腸のリンパ装置にはじめの病巣が形成され、そこで増殖したチフス菌・パラチフス菌は血管を通って全身の器官にばらまかれる。おもな症状は、一般にあやまって考えられている下痢や腹痛ではなく、寒気をともなう高熱であり、いわば全身的な熱性疾患である。

 熱の下がらないかぜとか、リウマチ熱などと間違えられることが多い。

B 致命率は低い
 化学療法の登場で死亡する人はほとんどいない。

 比較的、青壮年に多い病気である。

C 夏から秋にかけてやや多い
 腸チフス・パラチフスの発生は、四季を問わずに見られるが、夏から秋にかけて、やや多くみられる。

 感染経路
 患者、保菌者の排泄する糞便(まれには尿)がおもな感染源となり、これによって汚された手指、食品などを通して、口から感染する。

 症状の特徴
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@ 発熱
 だんだんと高くなる発熱が特徴で、寒気(悪寒)をともなう。病気が進むにつれ頭痛・腰痛・食欲不振等の症状が加わり、熱は39〜40度に達し、朝と夕方の熱差が少なくなる。

 初期には、発熱に先立って、からだがだるい、頭が重いなどの症状をあらわすことがある。

A バラ疹・碑腫・白血球減少
 発病後7〜8日たって、胸・腹部にバラ色の発疹(バラ疹)があらわれること、脾臓のはれ(碑腫)ができること、白血球の数が正常より少なくなることなども、特徴にあげられる。

 経過
@ 潜伏期
 腸チフスパラチフスは菌の感染があってから、10〜14日くらい経て発病する。

A 発病第一週末化、第二週の初めごろ
 高熱が続くこの時期に、胴体を中心にバラ疹が出現し、脾臓がはれ、白血球の数が減少する。発病初期の頭痛は消えるが、耳が遠くなったり、顔つきがぼんやりする、いわゆるチフス顔貌を呈する人も少なくない。

B 重い経過をとるとき
 水様性下痢、腹部膨満、意識混濁がある。とくに発病3週ごろに、腸出血や、腸穿孔(まれにみられる)を合併する時は、生命の危険もある。

C 回復期
 回復に向かうと、発病3〜4週ごろから、熱が下がる傾向を示し、上下を繰り返しながら、日を追って低くなり、やがて平熱に復する。

D 排菌の状態
 チフス・パラチフス菌の糞便・尿からの排菌は、患者では発病第二週ごろから始まり、ふつう解熱後1週間くらいは続く。

 この排菌が、症状消失後も長期にわたって続き、病後保菌者となることがある。

 保菌者のなかには、腸・パラチフスの前歴がなく、糞便から菌を排泄する健康保菌者のいる。このような保菌者が、病気を広げるもとになる。

 検査
@ 血液培養検査
 もっとも重要な検査で、病初(チフス菌が血管の中に入り、全身にばらまかれる時期)に行われる。この検査が病初に確実に行われると、チフス・パラチフス菌は、ほぼ100%見つけることができる。

A 糞便・尿の培養
 血液から菌を見つけることが難しくなる発病2週ごろから、糞便、尿、とくに糞便の培養検査が必要になる。糞便から菌を見つけることができる率は20%ぐらいで、尿のばあいは、さらに低い率となる。

B 胆汁の培養
 チフス・パラチフス菌の病巣が最後まで残る胆嚢中の菌の有無を調べるために、回復期に胆汁液をとって培養検査を行なう。胆汁液からいつまでも菌が見つかるようであると、保菌者に移行する可能性がある。

C X線検査
 下熱して、しばらく経過した時期に、X線で胆石の有無を調べる。胆石のある場合は、保菌者に移行する可能性がある。
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