歯槽膿漏症 しそうのうろうしょう

歯根膜 歯槽骨

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 ★ 歯槽膿漏症(しそうのうろうしょう)

 どんな病気か
@ 歯ぐきに起こった炎症が、内部の歯根膜や歯槽骨にまで広がり、これらの組織を破壊し、歯の支えがしだいにゆるんで、しまいには歯が抜けてしまう病気である。

A 一度かかると手当てしない限り自然になおることはない。また痛みがないので知らないあいだに始まり、気づくころには相当重症になっているのがふつうである。

B 慢性の病気で、始まってから歯の抜けるまでに十数年、数十年もかかる。日本人では35〜40歳ごろから多くなり、60歳以上では80%はかかっているといわれる。

 原因
@ 細菌から起きる
 直接の原因は、歯の根もとや歯と歯のあいだにたまる歯垢の中の細菌が出す毒素や酵素である。

 したがって、歯垢をたまりやすくする歯石、合わない充填金冠、歯並びの不正(らんぐい歯)、深いむし歯、食物のかみこみ、使用しない歯などが間接的な原因となる。

 口で呼吸する癖や熱い飲食物をとる習慣も炎症を起こす原因となる。
 
A 不正咬合や悪癖から起きる
 歯の不正咬合や歯ぎしり、かみしめ、舌で押す癖などの悪癖から起きる無理な力が歯に働いて歯周組織を弱め歯がゆるんだりして歯槽膿漏症を悪化させる。
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B 全身的な疾患から起きる
 栄養不足、ビタミン不足、糖尿病、ホルモン変調、中毒などがあると全身の抵抗力が弱まり歯槽膿漏症が起きやすくなる。

 症状
@ 初期のうちは歯ぐきがむずがゆかったり、歯ブラシをかけると出血する程度の軽い症状である。

A やがて歯ぐきがはれ、歯から離れてすきまができ、そこから血やうみが出るようになる。朝起きたときに口が粘り口臭に気づく。

B しだいに歯が少しずつ動くようになり、かたいものがかめなくなる。

C さらに悪化すると歯の動きはいよいよひどくなり、ときにはそっ歯になったり歯と歯のあいだがすいたりする。ひどい疲れ、糖尿病、妊娠などのときには歯ぐきがはれて痛み、うみがたまることがある。

D
 前述の症状を繰り返しているうちに歯はグラグラになり自然に抜けてしまうか、抜いてもらわねければならなくなる。

 治療
@ 口腔の清掃
 軽症のうちは歯垢、歯石の除去と歯ブラシの使用だけでなおすことができる。したがって歯ブラシを正しく使って、口腔を清潔にすることが大切である。

A 原因の除去
 歯槽膿漏症を起こすと思われる原因はすべて取り除かなければならない。

 よく合わない金冠は作り直す。

 口で呼吸するものはプラスチックのマスクをかけさせてなおし、悪いかみ癖は矯正する。

 むし歯、糖尿病、ホルモンの変調などがあれば完全に治療し、パロチンなどを内服する。

B 炎症部の切除
 歯と歯ぐきとのすきまが深くなり、うみが出たり、歯が動くようになった場合には、歯ぐきの炎症部分を切り取ったり、歯ぐきを切り開いて内部の炎症部分を除去したりする。

C 咬合の改善
 かみ合わせの悪い歯は特に強く当たるところを削る。

D 矯正
 歯並びをなおす。役に立たない歯は抜いてあとに義歯を入れる。

E 固定
 動く歯は針金やレジンで固めたりブリッジで固めたりする。

F 定期的な診断
 歯槽膿漏症はいったん治癒しても、すぐ再発するから治療期間中はもちろん、治療が終わったのちも定期的(年2〜3回)に歯科医の診察を受けることが必要である。

 予防
@ 口腔を清潔にする
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 毎食後必ず正しい使い方で歯ブラシをかける習慣をつけ、常に口腔を清潔にする。

 月経や妊娠の場合には特に念入りに歯ブラシをかける。

A 早期に診察を受ける
 歯ぐきが赤くはれたり、歯ブラシをかけると出血するような場合には、すぐ歯科医の診察を受けることが必要である。
 



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