小児の伝染病 小児のかぜ

鼻かぜ ヘルパンギーナ

身近な病気の知識
Home子どもの病気 > 小児のかぜ


 ★ 小児のかぜ

 かぜと年齢
@ 生まれて半年まではめったにかぜを引かない。これは母親からのかぜの抗体を受け継ぎ、それが血液中に残っているのと、外界からの交通が少なく感染の機会があまりないからであろう。

A 半年以後からしだいにかぜをひくようになり、3〜4歳ごろはピークとなる。そのあとは年齢を増すごとにかぜの罹患率は減っていく。

B 子どもは大人のだいたい3倍くらいかぜをひくと思ってよい。

 子どもがかかりやすいかぜの種類
@ ごくふつうにみられるかぜ(鼻かぜ)。

A ヘルパンギーナ
 5歳以下の子どもにかぎられ、突然高熱が出てのどの痛みをうったえる。口蓋垂付近に小さいブツブツができるのが特徴。6〜9月の夏だけに流行する。

B プール熱

C 気管支炎

D 肺炎

 乳児など初感染のときはこのような重症になりやすいが、年齢が進みある程度免疫力がついたころに再感染をおこすと、症状は軽くなる。
 
スポンサードリンク
 ごくふつうにみられるかぜの症状
@ 大人では熱がないか、あっても軽熱であるが、子どもではときに高熱を出すことがある。はじめは全身がだるく疲労感がある。頭痛や筋肉痛はおとなに多いが、子どもでは少ない。寒気はよくうったえる症状である。

A 鼻症状はもっとも多く、くしゃみ、鼻つまりから鼻汁過多をおこす。このとき鼻粘膜は赤くはれ、鼻の入り口の皮膚にかさぶたができることもある。鼻汁ははじめはうすいが、数日たつと粘りの濃いものとなる。鼻つまりは鼻孔の細い乳児には大変つらいもので、往々に哺乳困難をおこす。

B 涙が多くなったり、目が充血することが少なくない。これは涙が鼻に抜ける管がつまったりすることと、目の結膜が軽い炎症をおこすためである。

C
 のどのイライラする感じや咽頭の赤くなることが多い。またのどの奥に鼻汁が落下して線状に見えることがある。そのため子どもは往々激しくせき込むことが多い。一般にせきはかぜの後半に多いものである。

D 子どもは吐いたり下痢をしたり、腹痛をうったえたりすることが多い。

E かぜ症状はだいたい1週間くらい続く。2〜3日でよくなることもあるが、ときには1週間以上に及ぶことも少なくない。この違いは、かぜの原因となるウイルスやかぜをひく人の条件によって起こってくるものである。またくしゃみやのどの痛みは間もなくよくなるが、鼻汁とせきは2〜3週間も続くことがある。

 ★ 合併症と手当


 かぜの余病(合併症)
@ かぜの余病には中耳炎・急性副鼻腔炎(蓄膿症)・気管支炎・肺炎などが多い。一般にはかぜウイルスの侵入によって破壊された粘膜に細菌が二次的に侵入し増殖して起こるものが合併症といわれているが、ウイルス自体でおこることもある。

A 新生児、乳児、幼児など抵抗力の弱いものは余病が起こりやすいので、早くから慎重に取り扱い、安静、抗生物質をあたるなどの手段により合併症の予防に注意する必要がある。

 かぜの手当
 今のところ有力な薬剤は知られていない。抗生物質はほとんど無効である。したがってかぜによる症状を多少とも改善させることと、二次感染による余病をふせぐことに重点が置かれる。

@ 安静と寒さにあたらないことはもっとも大切である。しかし熱のないようなときに元気な子どもを無理に就床させる必要はない。
スポンサードリンク

A 食物は一般に軽食とする。これは熱などのために消化機能がおとろえるためである。水分はじゅうぶんに与えることが大切で、とくにからせきの出るようなときは、気道の分泌液を出しやすくするために必要であるし、解熱のためにもよい。

B 発熱のときはアスピリン剤が有効である。せきは多くの場合子どもの安静を乱すので薬の助けを要する。乳児のかぜでは往々鼻つまりが強く哺乳ができにくいことがあるが、副作用の危険があるから、いたずらに点鼻薬を用いてはならない。

C 細菌の二次感染を防止するために、かぜの初期に抗生物質を与えるのはよくない。ただし生後半年までに乳児、慢性の気道の病気をもっているもの、心臓病をもつもの、これまで慢性の病気(たとえばネフローゼ、リウマチ熱)をもっていて、副腎皮質ホルモンの治療を受けているものなどは、医師の指導のもとに早くから抗生物質を用いる。

 かぜをひきやすい子とその予防
@ 子どもの中でもとりわけかぜをひきやすい子や長く続いてなおらない子などがいるが、これらは家庭内でたびたび感染を受けるため、家庭的、体質的の要因のいずれかであろう。

A ふだんから栄養、日光浴、外気浴、睡眠、休養、鍛錬などいろいろの方法が取られているが、それだけでは解決されにくいものである。

B 扁桃やアデノイドを摘出してもかぜをひく頻度は変わりはない。環境を改善し、個人および集団の衛生を向上させることは、合併症を防止するためには大きな効果があると思われる。

C 平素から子どもはかぜの子の習慣をつけさせることが大切である。
 
 



こちらのサイトは情報提供の場として行っていますので、記述の内容に100%の正確性を保障するものではありません。 サイトの内容につきましては、自己責任によりご利用下さい。また当サイトで生じた一切の損害や負傷、その他についての責任は負いかねますので御了承くださいますようお願い致します。



Copyright (C)  身近な病気の知識 All Rights Reserved