小児の伝染病 はしか

麻疹 はしかウイルス

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 ★ はしか=麻疹

 どんな病気か

@ はしかウイルスによって起こる。

A 赤い発疹、熱、カタル症状(鼻水、せき、結膜炎などの症状)を、おもな症状とする急性伝染病で、子どもにみられる伝染病の中では、もっとも多いものである。

B 生後3〜6ヶ月までは、母親からの抵抗力(抗体)が子どもに存続するのでかからないが、その後すべての人が一生に一度はかかる病気である。ただし二度かかることはない。

C だれでもかかる病気であるが、余病を併発することが多いので、軽く見ることはできない。

 症状の特徴

@ 主症状
 小さい赤い発疹、熱、および結膜炎、鼻水、せきなどのカタル症状である。

A コプリック斑
 ほおの内側にできる小さな斑点。これは皮膚にはしかの発疹が出る前からあらわれるので、はしかの診断をつけるのに重要な症状となる。

B はしかの発疹の特徴
 はじめ耳の後ろから顔にかけて、あわ粒くらいの大きさの赤い発疹が出て、1〜2日のうちに全身に広がる。色ははじめ赤で、しだいに暗赤色になる。発疹はたがいにくっつきあう部分もできるが、しょうこう熱のように一面真っ赤になることはなく、ところどころ正常の皮膚の部分を残すのが特徴である。発疹が最高になる頃コプリック斑は消える。

 経過
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@ 潜伏期
 10〜12日。

A カタル期(初期)
 熱が出はじめて3〜4日の間をカタル期という。熱、くしゃみ、せき、鼻水、目が赤くはれるなどの症状がある。口の中の粘膜が荒れて、コプリック斑がでる。

B 発疹期
 カタル期に引き続き、3〜4日続く。カタル期の熱がいったん下がり、再び高い熱が出てはしかの発疹があらわれる。この時期は、目の充血、目やに、せきなども非常に強い。

 重症のばあい
 発疹期に、急に発疹が消えて、心臓が弱り、チアノーゼや呼吸困難があらわれ、死亡することがある。これをはしかが内にひく、すなわち内攻といっている。

C 回復期
 発疹期のあと回復期にはいり、3〜4日間続く。熱もしだいに下がり発疹も消え、褐色の色素沈着を残すが、これも8〜10日で消える。ぬかのように細かい皮がむける。

 はしかの注意点

@ とくに多い余病
 気管支炎・肺炎・中耳炎などで乳幼児に多い。

A 脳や脊髄をおかす
 熱の高いとき、または熱が下がって数日して、けいれん、麻痺、意識障害などの症状がみられ、比較的大きい子どもに多い。

 重症の例では、はしかの発疹が、ときに出血性になる場合がある。

B 結核を重症にする
 はしかは結核を非常に重くするので、ツベルクリン反応が自然陽転して間もない乳幼児は、はしかにかからないようにする必要がある。

 はしかにかかってしまったときは、粟粒結核や結核性の髄膜炎を起こさないように、医師の指示のもとに厳重な注意が必要である。

 治療
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@ 軽い場合、順調な経過をとる場合は、家庭で治療は可能であるが、はしかにかかっていない子どもがいるときは隔離しておく。順調な経過をたどるときは、熱のある期間は7〜9日。

A 重症型や肺炎、脳炎などを併発する心配があるときは、入院治療を受ける。

B はしかに特効薬はなく、症状を軽くするために、せき止め、鎮静剤、解熱剤などを与える。

C 肺炎など細菌の感染の心配があるときは抗生物質を与えるが、すべて医師の指示に従う。

D ビタミンの欠乏をおこすので、ビタミン剤を与える。

E 下痢を起こしやすいので、消化のよい、やわらかいものを与える。

 家庭での看護

@ 安静が第一である。

A はしかは冷やしてはいけないといわれているが、高熱のあるときは、着せすぎはよくない。氷まくらも、子どもが好むときはしてやるが、肩を冷やさないように注意する。

B 発疹が出て、5日たっても熱が引かないときは、ほかの病気の併発が考えられるので、医師の診察を受ける。
 



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