小児の伝染病 百日ぜき

百日ぜき菌 急性呼吸器伝染病

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 ★ 百日ぜき

 どんな病気か

@ 百日ぜき菌による急性呼吸器伝染病で、けいれん性のせきが発作的に起こるのが特徴である。

A どんな年齢の子でもかかるが、とくに2〜5歳の子がよくかかる。年齢が小さいほど病状が重い。

B 先天性免疫がほとんどないので、新生児でもかかることがある。一度かかると一生免疫になり、二度かかることはない。

C 1年じゅういつでも流行するが、ことに6〜9月に多い。

D 患者からの飛沫感染によってうつる。

 症状・経過

 感染して、潜伏期1〜2週間後に発病してくる。経過は、カタル期1〜2週間、痙咳期3〜4週間、回復期2〜3週間に分けられ、全期間は約6〜9週である。合併症も起こりやすい。

 カタル期
@ せき、鼻カタル、かれ声などではじまるので、かぜとほとんど区別できない。しかし熱はでないことが多い。

A よく気をつけて見ると、せきは夜間に多く、せきどめの薬を飲んでも減らないどころか、かえってしだいにひどくなるので異常に気付く。

 痙咳期
@ せきが出はじめてからしだいに強くなり、1〜2週間もすると、痙咳発作という百日ぜき特有のせきになってくる。発作は自然に起こることもあるが、泣いたり、怒ったり、食事をしたりすることが刺激となって起こることが多い。
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A せきが発作的に4〜5回から20数回続いて、顔が真っ赤になり、眼球が充血突出し、口を開いて舌を突き出し、涙とつばが流れ、頚静脈がふくれてくる。次いで深く息を吸いこんで、フーと笛を吹くような声を出す(笛声吸気)。このような痙咳発作が、すぐ繰り返して起こることもある。

B 最後に粘っこいたんを出して、痙咳発作が終わる。せきのために嘔吐することも多い。発作は夜間に多いのでよく眠れなくなり、食欲がおとろえ、機嫌が悪くなる。

C
 せきによる充血のために顔面がはれぼったく見える。これは百日ぜき顔貌と呼ばれる。鼻血が出たり、咽頭、気管、結膜下などに出血することもある。

D 痙咳発作はしだいに強くなり、回数の増えてくるが、約2週間もするとまたしだいに軽くなってくる。
 生まれて1〜2ヶ月の乳児では、痙咳発作よりも、むしろ無呼吸発作となりチアノーゼやけいれんを起こす。

 回復期
 痙咳発作がしだいに軽くなると、笛声吸気や嘔吐が減り、初期のようなカタル期のせきとなってくる。

 合併症
 百日ぜきの合併症は、年齢が小さいほど、また栄養状態が悪いほど起こりやすい。

@ 呼吸器の合併症
 百日ぜきにかかると、気管支粘膜の抵抗力が弱っていろいろの細菌が感染し、気管支炎や気管支肺炎を起こしやすくなる。

A 鼠径ヘルニアまたは直腸脱
 激しいせきのため、腹圧が高まるために起こってくる。

B 百日ぜき脳症
 あまり多くはないが、合併症として重要である。多くは2歳以下で、重症の百日ぜきの場合におこりやすく、生命の危険がある。

C 結核
 潜伏していた結核が活動性となり、粟粒結核や結核性髄膜炎をおこすことがある。

D 予後
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 新生児、栄養不良児、虚弱児、くる病児では経過が悪く、死亡率の高い。死亡原因としては、気管支肺炎がもっとも多く、ついで百日ぜき脳症がくる。
 



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