小児の伝染病 疫痢

赤痢菌 経口感染

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 ★ 疫痢

 どんな病気か

@ 疫痢は小児赤痢の特別の型であり、赤痢菌の経口感染によって起こる。

A 赤痢にみられる発熱と下痢(粘液便)のほかに、嘔吐、のどの渇き(脱水症状という)、手足末端のひえ、脈拍細小(循環器症状という)、けいれん、意識障害(脳症状という)などの症状をすべてひっくるめて、疫痢症状とか、中毒様症状とか、急激体質症状とかいう。このような急激な症状をともなう赤痢が、疫痢である。

B 2〜5歳の子どもに多い。しかし、この年齢の子どもの赤痢がすべて疫痢症状をあらわすわけではない。

C 季節的には、夏季が主であるが、他の季節にも赤痢が多いので、夏季以外にも疫痢がみられる。

D 体質的には、色が白く、ぶわぶわした肥満の子どもに、疫痢症状が起こりやすい。

E 地域的には、寒い地方よりも温暖の地域に多い。

F 誘因としては、過労、食べ過ぎ、寝冷え、夏かぜ、精神的興奮などがある。

 症状・経過

@ 急に元気がなくなり、ぐったりとし、のどの渇きをうったえる。

A 検温すると38〜40度の発熱がある。
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B ごろごろして、うつろな目つきをしたり、うとうとと眠そうな状態となる。

C 下痢をみる。多量の粘膜に少しの血液や膿を混じている。疫痢が疑わしいときは浣腸して便をみる。

D 腹部は平たくなっていて、さわると、綿をつかむようにやわらかい。

 けいれん型

 発熱と粘血便などの赤痢固有の症状のほかに、けいれんを主とした疫痢症状をともなうもので、代表的な疫痢のタイプである。

@ けいれんは、うとうと眠っていて、覚めようとするときにおこりやすい。全身のけいれんがくる前に、睡眠中に手指や足指に、小さなけいれんがくることがある。

A 全身のけいれんは、急に四肢同時に、または半身から、あるいは上肢から始まって全身に及ぶことがあり、数分でおさまることもあるが、多くは何回も反復してくる。

B けいれんがおさまると、うとうと眠るもの、反対に興奮して、ベッドの上をごろごろするものなどがある。

 嗜眠型(傾眠型)

 赤痢症状のほかに、うとうとと眠っている症状をしめすタイプである。

@ さめては水分をほしがり、湯ざましをごくごくと飲んではまた眠る。

A ときどき大きなため息をし、鼻先や足先は冷たく、脈拍は細く糸のようであるが、心臓部では、心拍動がはっきり見える。

B 病状が重い場合は、5〜7日間も昏睡が続く。

 煩燥型

 赤痢症状のほかに、興奮して、うわごとを言ったり、ベッドの上を転々反側し、不安な目つきやおびえたような顔つきをしている。

 胃腸型
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 赤痢症状としての下痢のほか、嘔吐がたびたび来るタイプである。

@ 水分を飲んでは吐く症状を繰り返す。

A 吐物は、はじめは水分であるが、やがて胆汁を混じた黄色のものを吐き、ついには黒い血液が点々と混ざったもの、あるいは吐物全体がチョコレート様や茶褐色をしたものまで吐く。

B 目はげっそりとくぼみ、鼻先はとがり、口唇や口中は乾燥している。
 



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