体質性の病気 起立性調節障害

自律神経の異常

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 ★ 起立性調節障害

 どんな病気か

 この障害は、自律神経の異常の一種で、刺激に対して過敏な反応をしめす体質の小児に発現しやすい。

 原因

 自律神経異常あるいは自律神経機能不安定性の本態は、非常に複雑であるが、起立性調節障害については、次のように考えられている。

@ 生来、体質的に過敏な生体反応をしめす小児。

A 学童期の後半から中学校の年齢層にある小児の、成長期における自律神経支配下の循環動態、とくに末梢循環動態の調節障害。

B 生活に対する心身の適応障害。たとえば心身の疲労、睡眠不足などによって症状が影響を受ける。

C 以上のような素質と環境との要因が重なって症状があらわれ、また症状にいろいろの程度の差がみられる。

 症状

@ 症状の特徴
 起立時の症状、とくにめまい、立ちくらみ、長時間立っていると気持ちが悪くなり、ひどい場合は倒れる、というような症状がもっとも中核になる。

A 診断基準
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 次のような大症状と小症状とがあり、1、大症状3以上、2、大症状2と小症状1、3、大症状1と小症状3、が陽性の場合を起立性調節障害と診断している。

 大症状
 a、立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい。b、立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる。c、入浴時あるいは嫌なことを見聞すると気持ちが悪くなる。d、少し動くと動悸、あるいは息切れがする。e、朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い。

 小症状
 a、顔色が悪い。b、食欲不振。c、臍疝痛(強い腹痛)をときどきうったえる。d、倦怠あるいは疲れやすい。e、頭痛をしばしばうったえる。f、乗り物に酔いやすい。g、その他、起立試験による基準が4項目あり、その検査は医師によって行われる。

B 小児の年齢と自律神経不安定性による症状の頻度との関係
 ときどき反復する強い腹痛は一般に幼児期に多く、頭痛かめまい、立ちくらみ、長時間立っていると気持ちが悪くなり、ひどい場合は倒れるという症状などは、学童期の後半から中学校の年齢層に多い。

 治療・日常生活での注意

@ 家庭生活あるいは学校生活で、本症の疑いのあるような症状に気づいた場合には、まず小児科の専門医の診療を受け、正しい診断をしてもらうこと。

A 本症と診断が確定した場合には、いっぱんに専門医の指示のもとに、次のような治療および生活指導を受ける。家庭ならびに教師は、これに協力しなければならない。

 薬剤では自律神経機能調整剤、末梢循環運動調整剤などが使用されるが、使用法には個人差が少ない。

 適当な体操、乾布摩擦などを行なわせ、自律神経系の環境適応をはかり、さらに規則正しい日課によりしだいに心身を鍛練させる処置を行なう。
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 日常生活は積極的に行わせ、本人に必ず治ることを自覚させ、早く病感を取り除いてやるように努力する。



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