栄養代謝障害 小児のやせ

思春期のやせ 思春期痩身症

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 ★ 小児のやせ

 小児のやせで最も問題になるのは乳児にみられやすい栄養失調症をのぞけば、体質によるものと、思春期に発生しやすい神経性のもの(思春期痩身症)とである。

 体質性のやせ
 体質性のやせは原因も明らかでなく、治療してもよくならないのがふつうである。ほかに特別の症状がなければ治療する必要はないが、神経質や無力性体質の子どもが多いので、育て方に留意する。

 思春期のやせ=思春期痩身症
 思春期、ことに女児では、この時期に特有な精神的情緒的な動揺などのために、ひどくやせてくることがある。

 原因・症状

@ 急に起こる身体的成長や機能的な発育と、精神や情緒障害がお互いに関連して、食欲を不振にさせるために起こるとされている。

A ひどくなると、食事もほとんど取らずに、骨ばかりのような感じになり、しばしば高度の便秘をともない、月経も止まってしまうことがある。

 治療・予後

@ 精神的、情緒的な障害の原因をのぞき、早く健康な精神状態に戻すことが大切。子どもを取り巻く環境もよく調査する必要がある。

A 入院などによって生活や環境を変えて気分転換をはかると、よい効果が得られる場合もある。

B やせそのものの予後は悪くないが成人になっても自律神経系が不安定だったり、神経質になりやすい。
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 ★ 小児の肥満

 肥満の原因はいろいろあるが、子どもによくみられるのは、単純性肥満症で、その他に遺伝性の病気によるもの、内分泌異常によるもの、中枢神経の異常によるものなどがある。

 単純性肥満症以外の肥満は、それぞれ特有の症状をしめすことが多いが、そうしばしばみるものではない。

 詳しい検査によってはじめて原因がはっきりすることもある。

 小児の単純性肥満症

 どんな病気か

 太っているが、ほかに特別の異常がないものをいう。年齢的には学童から思春期にかけて多くみられる。

@ あまり太り過ぎると、運動機能などが劣ってくるので、真の意味の健康というわけにはいかない。

A 肥満児は成人しても肥満症になることが多いようであるから、成人病予防の立場からも高度の肥満に対しては適当な対策を講ずる必要がある。

 対策・治療

@ 生活の規正
 肥満児は家の中にこもって読書やテレビにふけりやすい。生活を規正して戸外運動をさせる。

A 食餌療法
 過食の習慣をやめさせる。食事の熱量を少なくし(たとえば10歳くらいならば1200〜1800iくらいにおさえる)、糖質(米飯、餅菓子など)を減らす。しかし成長に必要なタンパク質は制限しない。

 子どもの場合は食べざかりであり、食事制限はなかなかむずかしい。せっかちにならず気長に指導する。

C 心理療法
 情緒障害のための過食なら、その原因を取り除いてやる。また肥満のために劣等感をもたないようによく注意してやる。

D 薬剤療法
 ふつうは行わないが、やむを得ないときに一時補助的に薬を使うこともある。
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