栄養代謝障害 小児の栄養失調症

栄養失調 標準体重

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 ★ 小児の栄養失調症

 原因

 標準体重の80%以下のものを栄養失調症といい、原因は大別して四つある。

@ 食餌の量的あるいは質的不足
 母乳不足、牛乳、粉乳の薄め過ぎ、食餌が粗末でタンパク質やビタミン不足、また小児側の原因(食欲不振、偏食)で、栄養素が量的質的に不足する。

A 消化吸収・同化障害または消耗性疾患
 下痢性疾患では食欲がなく、消化吸収が悪いうえ母親が必要以上に食餌を制限するのでなお悪い。結核、梅毒、白血病、慢性気管支炎、気管支拡張症、重症気管支ぜんそくなどでは食欲がないうえエネルギーの消耗が大きく、消化吸収、同化が悪い。

B 体質異常、身体的ハンディキャップ
 家族的なやせ型の体質、未熟児、双生児、兎唇、狼咽、幽門狭窄症、巨大結腸症、高度の心奇形、脳性小児麻痺では食事の量は少ない上、消化、吸収、同化が不十分になる。

C 養護の拙劣
 乳幼児は注意深い養護を必要とするもので、過労の予防、心理的によい環境が与えられないと栄養状態も悪くなる。

 症状

@ 全身状態
 やせて元気がなく、顔色がすぐれず、皮膚は乾いて弾力に乏しく、皮下脂肪が少なく、筋肉はかたくて力がない。体温の動揺が大きい。すなわち活力が低下する。
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A 消化器
 食欲不振、消化、吸収力が弱く、嘔吐や下痢を起こしやすい。

B 呼吸器
 かぜにかかりやすく、長引き、重症の肺炎などになりやすい。

C 循環器
 心臓の力が弱く、脈が遅く、血圧が低く、心臓が送り出す血液の量が少ないので顔色が悪い。

D 血液
 血液の中のすべての成分が減少するので顔色が悪く、むくみやすい。

 治療

@ 原因疾患の治療―これが先決。

A 漸進的な食餌の改善
 母乳不足のときは、牛乳、粉乳で補う。調乳を正しくする。離乳食が粗末でタンパク質やビタミンが不足するときはおぎなう。カロリーが全体として不足しているときは、体重1`当たり約150iまで徐々に増加する。

 カロリーを急に増やすと下痢を起こし、食餌を制限すると、かえって拒絶するようになるので、食餌の味や形を工夫して与える。

 なお、牛乳だけではビタミンC、Dおよび鉄分が不足するが、ビタミン剤は与え過ぎないこと。

B 食欲増進剤の使用
 タンパク同化ステロイドという男性ホルモン系の薬を与えると食欲を増進するが、医師の指導のもとに使用する。
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C 感染症の予防
 かぜにかかったり化膿巣をつくったりすると、ますます栄養状態が悪くなるので注意する。

 



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