消化器の病気 鼠径ヘルニア

脱腸 ヘルニア

身近な病気の知識
Home子どもの病気 > 小児の鼠径ヘルニア


 ★ 小児の鼠径ヘルニア

 どんな病気か

 俗に脱腸といわれている。鼠径ヘルニアには、内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアとがあるが、小児にみられるものは、ほとんど外鼠径ヘルニアである。

@ 原因
 先天的に復膜からできたヘルニア嚢が残存し、このためヘルニアが生ずる。しかし、ヘルニア嚢があるから、必ずヘルニアが起こるのではなく、嚢の大きさ、腹圧を加えるような原因の有無、周囲の腹壁筋や組織の強さなどにより、ヘルニアの発生が左右される。

A 発生頻度
 外鼠径ヘルニアは小児の3〜5%にみられる。男子に圧倒的に多く、その頻度は女子の約10倍である。未熟児、早産児、栄養不良児、先天性虚弱児では健康児より発生率が高い。

B ヘルニアの内容
 乳児では大部分小腸で、ときの盲腸がみられる。女子では、卵巣が滑脱してヘルニア内容となることがしばしばある。

 右側に多く、右対左対両側の比は、だいたい4対2対1である。

C 発症の時期
 外鼠径ヘルニアはいつでも起こるが、実際に気づく時期は約40〜50%が生後2カ月ころまでである。さらに1歳までには、患児の約70%は発症し、気づかれている。

 症状・診断

@ ヘルニア嚢にヘルニア内容が入ってくると、乳児では泣き、不安状態がみられる。これは腹膜であるヘルニア嚢が刺激されるからである。
スポンサードリンク

A ヘルニアの初期には、ヘルニア嚢の起始部に小さなかたまりがあらわれるが、時間がたつにつれ、ヘルニア門(ヘルニアの入り口)と嚢がしだいに拡張して、かたまりは、陰嚢にまで達することがある。

B ヘルニアかんとん
 ヘルニアの内容が、ヘルニア門で締め付けられて、腹腔内へ戻りにくい状態をヘルニアかんとんという。生後6カ月未満ではかんとんを起こす頻度が高い。
 若年齢ではかんとんしても元に戻りやすいが、年齢をとるとともに戻りにくくなる。かんとんした腸管は、安静時に戻りやすい。

 家庭での注意

@ ヘルニアができたときには、できるだけ早く気づくことが大切で、かんとんを起こさない前に手術を受けさせる。

A ヘルニアが起こったら、あおむけに寝かせて腰を高くし、泣かせず安静にしていると、自然にもどる場合がるが、戻らない場合は、すみやかに医師に見せること。

 



こちらのサイトは情報提供の場として行っていますので、記述の内容に100%の正確性を保障するものではありません。 サイトの内容につきましては、自己責任によりご利用下さい。また当サイトで生じた一切の損害や負傷、その他についての責任は負いかねますので御了承くださいますようお願い致します。



Copyright (C)  身近な病気の知識 All Rights Reserved