消化器の病気 幽門けいれん症

幽門 胃の出口

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 ★ 幽門けいれん症

 どんな病気か

 乳児にみられるものは、幽門部(胃の出口)の括約筋が肥厚し、けいれん性に収縮して幽門を狭くし、胃の内容物を十二指腸へ送り出すのをさまたげる病気である。

@ 原因   不明である。
A 発生頻度  男児に多く、男女比は4対1。
B 発病月齢  生後4,5日〜5ヶ月で、ふつうは2,3週ごろに発病する。

 症状・経過

@ 嘔吐
 哺乳後間もなく、原因もないのに吐乳する。吐物は凝固しない乳汁のことが多い。食事を制限してもなかなか止まらず、日がたつにつれて回数が多くなる。

 吐き気をともなうことなく、突然多量を噴出し、嘔吐したあとでも食欲はあり、喜んで乳を飲む。

A 体重減少
 たびかさなる嘔吐のため体重が増えず、むしろ急速に減少し、ときには毎日20〜30cも減ってくることがある。

B 便秘と乏尿
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 幽門狭窄が高度になるにつれ、便秘も強くなり、尿は回数が減少し、量も少なく、濃くなる。

C 胃の蠕動が見える
 腹部は全体にへこむが、胃部だけがいちじるしく膨らみ、哺乳のとき腹壁状に胃の蠕動(胃壁の波状の動き)が見えることが多い。

 診断・治療

 症状と経過、さらに腹部の肥厚した幽門部を、外からかたいしこりのようなものとしてふれることができたら、この病気と診断する。

@ 内科的療法
 軽症のものでは、授乳を工夫し、不足の水分を注射でおぎない、薬物療法として硫酸アトロピンを食事前に与えるとなおるが、このためにはふつう半月〜1ヶ月以上の入院が必要である。

A 外科的療法
 肥厚した幽門筋層を縦にじゅうぶんに切開する方法が行われ、よい治療成績が得られる。

 一般に手術後2〜3日で嘔吐はまったく消失し、食事量も多くなり、体重も増加する。

B 予後
 発病年齢が予後に関係し、遅く発病するほど良い。
 



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