呼吸器の病気 気管支炎

急性気管支炎 慢性気管支炎

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 ★ 気管支炎

 子どもの気管支炎とは

@ 乳幼児に多い
 乳幼児は成人に比べて気管支が広くて短いため、単位肺組織は微生物や塵埃を受けやすい。また気管支粘膜腺の数が少ないため、これを清掃除去する作用がじゅうぶんできない。気道が短く吸気の温度を肺組織の温度に近づけることができず、肺の抵抗力を弱めさせる。さらに気管支、肺組織の構造や免疫機構が未熟なため、気管支炎にかかりやすい。

A 小児がかかりやすい気管支炎

 急性気管支炎・反復性気管支炎・エオジン好球性気管支炎・急性毛細気管支炎などで、もっとも多くみられるのは急性気管支炎である。

 急性気管支炎

 どんな病気か
 年長児では気管大気管支炎にかぎられおり症状も軽いが、乳幼児では中・小気管支がおかされやすいうえ、これらの部位が狭小であるため重くなりやすい。急性気管支炎は原発疾患として発病することはまれで、ほとんど麻疹(はしか)・百日ぜき・しょうこう熱・感冒や急性咽頭炎に続発する。

 症状・経過
@ 乾性、発作性のせき

 ふつう発熱するが、38度以上になることは少ない。必ずせきが出るが最初は乾性でときに発作性となることがある。年長児であればこの間咽頭の乾燥感、胸の痛み、不快感をうったえる。
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A 気管支の分泌が増す
 発病後1〜2日間に気管支の分泌が増してくる。そして2歳未満の乳幼児ではこの分泌物は喀出することができないため咽頭や気管に停滞して、呼吸のさいにゼイゼイ、ゼロゼロという喘鳴がきかれるようになる。またせきが激しくなると嘔吐することがあるが、全身状態はそれほどおかされない。

B 急性症状
 ふつう5〜6日にかぎられているが、せきや喀痰はそのあと1〜2週間続くことがある。

C 合併症
 とくに栄養の悪い乳幼児、滲出性体質児は長引く傾向にあるが、これで死亡することはまれであり、また慢性気管支炎に移行することも少ない。ただ注意しなければならないことは栄養状態の悪い小児、幼若乳児、未熟児は肺炎になりやすく、また重くなりやすい。中耳炎・副鼻腔炎・咽頭炎のような合併症も起こりやすい。

 治療・看護
@ 肺炎移行に注意
 発熱したときは就床させる。ただ乳児のときは抱きあげて体位を変え、気管支分泌物排出が容易にできるようにし、肺炎に移行する機会を少なくするように注意する。

A 上記の吸入
 部屋の換気をすることも必要であるが、急に冷たい空気を入れると呼吸粘膜を刺激するので用心する。部屋の湿度は50%が望ましい。喀痰の排出を容易にするため、低温度の蒸気の吸入が効果的である。

 高温の蒸気は脱水を起こさせ、喀痰を粘稠にするから、吸入療法をする場合は注意を要する。

B 薬物療法
 医師の指示にしたがう。

 反復性および慢性気管支炎

@ 反復性が多い
 反復性気管支炎は急性気管支炎が長く続くか、治癒と再発を繰り返す場合をいう。慢性気管支炎は単独に起こることはまれで、しばしば慢性副鼻腔炎や呼吸道のアレルギーをともなう。小児に多くみられるのは反復性で、慢性は少ない。

A せきとたん
 主症状はせきで、就床後に強く起こり睡眠がさまたげられる。また早朝にひどいこともある。急性の再燃時に湿性のせきが起こり、かなりの量の喀痰が出ることがあるが、これは7歳以上で、年少の小児では飲みこんでしまうので、たんにからむせきをすることが多い。

B 全身症状
 まちまちで全身症状のないものから、全身倦怠、無欲状態になるものまである。

C 自然に軽快
 乳幼児期に強い反復をしめす気管支炎であっても学童期になると自然に軽快することが多い。
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D 心身の安静と栄養の改善
 親の不安が再発を引き起こす原因になるので注意をし、心身の安静と栄養の改善につとめ、空気の汚染は極力避ける。

E 薬物療法
 医師の指示に従う。

 副鼻腔炎気管支炎

@ 副鼻腔炎に併発する
 上顎洞炎や篩骨洞炎など副鼻腔に炎症があるとき気管支炎の症状をともなっていることが多い。この気管支炎を副鼻腔気管支炎と呼び、比較的慢性の経過をとる。

A 感冒にかかりやすい
 発病はたいてい秋から冬にかけてで、夏は軽くなる。この病気のある小児は感冒にかかりやすく、長引くのがふつうである。たんのからむせきをし、ときに前額部の疼痛をうったえることがあり、なかにはさらに難聴になるものもある。長期間にわたるせきがあり、けいれん性で、早朝夜間に頻発する。また夜間急にかすれた声を出したりする。

B 発症年齢
 生後11か月〜8歳に多くみられ、以後はまれになる。

C 副鼻腔炎治療が先決
 薬物療法または手術療法による。

 急性毛細気管支炎

@ ぜんそく様気管支炎ともいう
 2歳以下の乳幼児にみられ、大多数は生後6ヶ月以内に罹患する。幼若な乳児では抗体の産出が悪いので再感染することもある。原因は各種のウイルスの感染によって起こる。

A 喘鳴性呼吸困難
 上気道の感染が2〜3日続いてから発病する。特有な症状は喘鳴性呼吸困難(比較的軽度)で、乾性咳嗽をともない、気管支ぜんそくに似ている。発熱するが低く38度を超えることはない。胸骨上窩、上腹部が呼吸時に陥凹する。チアノーゼや脱水症状がみられることもある。

B 対症療法
 特殊療法はなく、たいてい対症療法でなおる。湿度の高い環境がよく、冷たい蒸気の吸入がよい。チアノーゼや呼吸困難の強いときには酸素吸入または酸素テントに入れる。頭や胸を少し上げたほうがよい。脱水症状のあるときは水分を補給する。カロリーはあまり気にしなくてよい。
 



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