子どもの病気 脳性小児麻痺

難産 未熟児

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 ★ 脳性小児麻痺

 どんな病気か
 妊娠中、出産の前後、および生後2歳までの間に脳に病気が起こり、その後遺症として、手足やからだに運動障害が起こっているものをまとめて脳性小児麻痺と呼んでいる。

 原因
 出産の前後および新生児期(生まれて1ヶ月まで)の病気によることが多く、難産(骨盤が小さかったり、逆児であったり、早期破水などの異常分娩によることが多い)、未熟児(生下時体重が2.5`c以下のもの)、新生児重症黄だんが、脳性小児麻痺の原因の三役といえる。

 その他に遺伝的なものや、日本脳炎などのあとにくるものなどもある。

@ 難産のばあい
 母親の胎内で切迫仮死の状態になり、脳にじゅうぶんな酸素が送られなくなるため、脳が破壊されるからである。

A 未熟児
 まだ母体の外で生きていくのに十分な体力を備えないうちに生まれてきてしまったものなので、体温が下がったり、呼吸が止まったり、血液中のブドウ糖の量がいちじるしく減ったり、黄だんが強くなったりするために、脳性小児麻痺になりやすい。

 予防・対策
 妊娠中の健康管理、新生児期の監視と、異常に対する早期対策が必要。

@ 妊娠中に重病や外傷におかされないようにすること。妊娠中の健康診断によって妊娠中毒症などがあれば治療しておくこと。狭骨盤で正常分娩が不可能なら、初めから帝王切開で分娩をさせてもらうこと。妊娠中の過労は避け、未熟児を生まないようにすること。
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A 新生児がけいれんを起こしたり、紫色になるときには、早いうちに専門医師の診察と治療を受ける。

B 母子間の血液型不適合にもとづく抗原抗体反応があることが分かっていれば、妊娠中から母体血中の抗体の有無を定期的に調べてもらっておき、抗体価が高くなってきたときには、多少早めに出産させ、交換輸血をする。

 症状・合併症
 脳性小児麻痺の運動障害は、ある程度の年月を経ないと明らかにならない。多くのばあい2歳になっても歩かないとか、やっと歩きだしたが、つま先で歩くなどで気づかれる。早期症状として次の二つのタイプがある。

@ 痙直型
 からだ全体が正常な子どもに比べてかたい、またの開きが悪い、わきの下で支えて持ち上げると下肢が交差する、握った手が3ヶ月になっても開かないなどがみられる。

A 不随意運動型(アテトーゼ型)

 からだ全体が柔らかかったり、あるいは突っ張って弓なりになってしまうなど、筋緊張度の異常があり、ものを食べさせてもむせたり穿いてしまうことがあり、5〜6ヶ月になっても首がしっかりしない。

B 合併症
 脳損傷による運動障害であるから、種々の障害を合併することがよくある。

 知能障害  約3分の1に軽度から重度の精神薄弱をともなう。
 けいれん発作   3分の1にみられる。
 視障害   約2分の1に斜視や弱視をみる。
 自律神経障害  ときに頑固な嘔吐発作や理由のない高熱に悩まされる。
 その他  失語症、知覚障害、聴力障害など。
 



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