血液の凝固 トロンボプラスチン

血漿 血小板

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 ★ 血液の凝固のしくみ

 出血性の病気を理解するためには、とくに血液の凝固のしくみについて理解しておく必要がある。血液凝固学的には、それは第1相から第4相までの、4つの過程に分けて考えられている。

@ 凝固の第1相・トロンボプラスチン生成
 正常の血漿中にあるいくつかの因子が、血小板の一因子、およびカルシウムイオンの存在下で、活性トロンボプラスチンをつくる。トロンボプラスチン生成に関係する物質をまとめて、血液トロンボプラスチン因子(内因性因子)という。

 血液トロンボプラスチン因子のなかには、抗血友病性グロブリンまたは抗血友病因子、血漿トロンボプラスチン生成など、少なくとも5ないし6の因子のあることが確認されている。これらのどの因子を欠いても、トロンボプラスチンの生成は障害を受ける。

A 凝固の第2相・トロンビン生成
 血漿中にあるプロトロンビンが、トロンボプラスチン・カルシウムイオン、血小板因子、および他の二つの因子の作用で、トロンビンに転化する。

B 凝固3相・凝固の完結
 トロンビンは、血漿の線維素原(フィブリノーゲン)を線維素(フィブリン)に転化させる。また、その酵素的作用により、血小板を崩壊させて、不安定因子を活性化し、さらに多量のトロンビン生成を促し、線維素原を線維素に転化させる。

 線維素の形成が進むと、血液は凝固し血餅がつくられるが、1時間後には、この血餅は縮み、血清が押し出され、凝固した血液のかたまりの容積は減少する。すなわち血餅退縮が起こる。

 この血餅退縮は、血小板減少がいちじるしい場合は起こらない。
 
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 血小板は、トロンボプラスチン生成だけでなく、プロトロンビンよりトロンビン転化、線維素原より線維素転化など、凝固の各段階にかかわる。

 血小板は血管外に出ると、異物面にくっつき、自分を崩壊させて、各種の凝固因子を放出して、血液の凝固を促進させる。

C 凝固の第4相・線維素溶解

 血餅の退縮により、血液凝固は完結する。しかし血餅は、その固まっている状態を長く続けず、退縮と同時に融解が始まり、最終的にもとの液状にもどる。この現象が、線維素溶解または血液凝固の第4相といわれるもので、これは、プラスミンという血液凝固抑制因子の働きにより行われる。

 いったん出血が起こると、血液は凝固するが、正常状態では、血管内の血液は、常に凝固より防御されている。これはプラスミンがある役割を果たしている。

 プラスミンのほかに、凝固の各段階で凝固因子に相拮抗する物質が働いて、両者間に平衡状態が保たれ、凝固が防がれている。このような物質として、トロンビンに対する抗トロンビンおよびへパリンがある。

 へパリンは、強力な凝固阻害作用をもつ物質で、約10万倍の重量の血液を、非凝固性とすることが知られている。
 




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